エソテリック(Esoteric)のSACD『オテロ』『トリスタンとイゾルデ』の感想

今回は先日発売になったエソテリック(Esoteric)のSACD、カラヤン指揮『ヴェルディ:歌劇「オテロ」』とクライバー指揮『ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」』の感想です。

オーディオ・ファイルが大好きに違いない
デッカ・サウンドを満喫する『ヴェルディ:歌劇「オテロ」』

楽天ショップ ▶MC昭和(在庫あり 7月10日現在)

まずカラヤン指揮ウィーン・フィルの『ヴェルディ:オテロ』を聴いてみました。 オリジナルの録音は1961年。デッカのプロデューサー、カルショーも気に入っていたと言われる録音です。

SACDを聴いてみるとやはりいいですねえ。冒頭の嵐の部分から圧倒的です。これはCDでも迫力の音だったのですが、SACDは迫力だけではありません。迫力の中にも「階調」がある感じで、そこが気に入りました。やはり解像度が高いSACDならでは。

一方でデスデモーナが登場するところなどは静かな音楽が多いのですが、弦の繊細なオーケストラを堪能。 結局、このSACDを聴いている間、どこを切ってもデッカの音で、オーディオ・ファイルはこの録音というか、SACDがたまらないだろうなあ、と思います。

澄み切ったデジタル録音が繊細な空間で聴ける
『ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」』

▶ネットショップでは売り切れの模様

もうひとつのクライバー指揮の『ワーグナー:トリスタンとイゾルデ』。こちらはデジタル録音の初期ということで不安もありましたが、杞憂でした。SACDの音は素晴らしい。

先の『ヴェルディ:オテロ』とは録音年代が違うし、レコード会社もDGですので、この時代の音作り。空間が非常に綺麗に捕らえられております。録音場所となったルカ教会の残響でしょうか、その全体の響が綺麗に入っていて澄み切った音です。これを例えるならSACDマルチチャンネルの綺麗なサラウンド空間を2chの中に入れ込んだような感じです。

一番心配だったデジタルの硬さもありません。もちろん60年代のデッカサウンドのようなゴリゴリ音ではありません。強いて言えば水晶のような微粒子の音でしょうか。

歌手ではイゾルデを歌うマーガレット・プライスは「声美人」でしょうねえ。あとマルケ王のクルト・モルも素晴らしい。第2幕の後半、マルケ王が延々と歌う部分は、普通ならやや退屈なシーンですが、クルト・モルが歌うと「魔笛」のザラストロのごとく神々しいので、聴かせてしまいます。

エソテリックには今後も期待

今回はどちらも有意義なSACDでした。

デッカ録音はまだまだCD化して欲しいですし、デジタル録音もこうなるとSACD化の目処がついた感じが、リスナーとしては勝手に思ってしまいます(^-^)

ドイツグラモフォンの80年代デジタル録音のオペラに限っても、カラヤンの『ばらの騎士』やアバドの『ヴォツェック』など名盤はたくさん。エソテリックには今後も期待したいですね。

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