レッド・ツェッペリンの『伝説のライブ』(How the West Was Won)のBlu-ray Audioを聴きました。
Blu-ray Audioに収録はDTS-HD MAのサラウンドと2chステレオ、そしてPCMステレオの3種類です。上がスクリーンの「AUDIO SETUP」を開いた写真。ちなみにディスクを入れてそのままプレイボタンを押すとサラウンドが流れる設定です。
スクリーンには演奏中、当時のライヴ風景のレア写真が表示されます。SACDラボ♪♪はスクリーンをオフにして聴くので、曲の中でスライドショーをしているのか、1曲で1枚の写真かは不明。
予想以上の臨場感のサラウンド
聴いたのはサラウンドだけでした。2chのみなさんすみません(^-^;
そのサラウンドですが、「予想以上に良かった」という感想です。実は『伝説のライヴ』はこれまでのCDでも結構、重心の低いいい音でしたので、Blu-ray Audioでは「それに磨きをかけた高音質になればいいな」という、あくまで2chステレオへの期待でした。
サラウンドにはそこまでピュア・オーディオ的な期待はなかったのですが、サラウンドは音も臨場感も予想を越えて良かったですねえ。なので2chステレオはまだ聴いていないわけです(というか2chの方はどうでもよくなってしまったくらい(^-^;)。
サブ・ウーファーを駆使、ライヴ会場のような音と空間
何が良かったかといって、あたかもライヴ会場らしい楽器音の響きが良かった。
これまでのCDも厚くパワフルでいい音に思いましたが、やっぱり記録を聴いている感じはぬぐえません。
しかしBlu-ray Audioサラウンドでは、会場で聴いている感じ。それでいてオーディオライクな解像度もキープしているので、ツェッペリンの演奏の熱い部分が伝わります。
重要なのはサブ・ウーファーでした。ベースとドラムの低い音が振り当てられているのでサブ・ウーヴァーは必須です。ない方はAVアンプの設定でメインスピーカーに振り分けましょう。
そのサブ・ウーヴァーの音量で様相がだいぶ変わってきます。音量を全開にすると、もうズドズド。まさしくライヴに行った時を思わせる肉体にぶち当たるツェッペリンの演奏となります(住宅事情で可能な方は少ないでしょうが)。SACDラボ♪♪は近所迷惑ならない限界まで薄く入れておきました。
一部分で後ろにも音が動くライヴらしい演出
歓声もやはりサラウンドの方がいいですね。自分を包み込むところがやはり快感。
バンド音は前方から出て全体に広がるパターンですが、1箇所か2箇所、ギターが後ろのスピーカーに振り当てられるところもありました。多分、ペイジが弓で弾いているところと思われますが、スペース風の音なのでグルグル音が動いても不自然ではありません。実際に会場での演出のようでもあります。
あと別の曲ではギターの短いフレージングを「ガ、ガ、ガ」と慣らしたところで、各スピーカー間を移動するところもあったような。これもあたかも会場演出のようで面白いです。
ということで、Blu-ray Audioのサラウンドで文字通り伝説のライヴとなった次第です。ツェッペリンのリマスター再発売では、正直一番期待は小さかっただけに、喜びが大きいBlu-ray Audioでした。