石坂敬一『我がロック革命 それはビートルズから始まった』を読みました


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先日、石坂敬一氏の自伝本『我がロック革命 それはビートルズから始まった』を読みました。70年代にロックを聴いていた人なら誰もが知っている元東芝EMIの石坂敬一氏です。

この本は語り起こしというもので、インタビューをまとめたものです。しかし惜しくもこの本の出版をまたずに、石坂氏は昨年2016年末にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

この本を読んでみると、60年代の東芝音楽工業への入社、そして70年代初頭にビートルズの担当就任。以降のロック・アルバムの日本への広め方。非常に面白い内容ばかりでした。

SACDラボ♪♪もビートルズを聴き始めたのが1972年ですから、もろに石坂氏の「落とし子」と言える人間です。本書を読んでSACDラボ♪♪のロック小僧時代は全部石坂氏の手の内で聴かされていたのかとビックリ。

始めはビートルズの功績をまとめた小冊子、レコードを買うとくれた『ビートルズ・フォーエヴァー』でした。ビートルズ初心者にとってこの冊子は強烈でした。当時サイモン&ガーファンクルやボブ・ディラン、ストーンズにこんな冊子はなかったですからね。ビートルズ(ロック)を学術的にまとめた画期的な冊子だったと思います(うち骨格となる文章は氏が『赤盤』『青盤』にも転載)。

『狂気』『おせっかい』『原始心母』『ピアニストを撃つな!』『黄昏のレンガ路』『電気の武者』『ジョージ・ハリスン帝国』「あの娘におせっかい』……

アーティスト名を上げなくてもこれら、石坂氏がつけた邦題を見れば70年代ロックがいかに分かりやすい形で私たちの記憶に残っているか気づきます。

もしこれらの邦題がなかったら、今記憶に残る70年代ロックはもっと肉付けの薄い記憶となっていたでしょう。それだけでも石坂氏に感謝いたします。

この本にはそんな当時の石坂氏の仕事、それからジョン・レノン死後のこと、ポリグラム、ユニバーサル時代のことも書かれております。


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