タワレコ限定SACD、カーゾンの『モーツァルト: ピアノ協奏曲 第20番, 第27番』の感想

クリフォード・カーゾンの『モーツァルト: ピアノ協奏曲 第20番, 第27番』のSACDをちょっと聴きました。

オーケストラはタップリ目に鳴りとてもいいです。カーゾンのピアノはそれに対して、水滴がしたたるような繊細さ。オーケストラとのバランスが合わないかなと最初危惧しましたが、そんなことはなく絶妙のバランスでしょう。

ピアノ協奏曲第20番

カーゾンの第20番のピアノは、僕が昔好きだったエリック・ハイドシェックの弾く20番に近いようで気にいりました。先に書いたように水滴がしたたるような繊細なピアノです。こういうのってハイドシェックだけかなあと、長い間思っていたところ、ようやくカーゾンに出会えた感じです(カーゾンの録音のほうが古いとは思いますが)。

とにかく、やや厚めの音ながら、豊穰に広がるオーケストラ(70年録音ですので)と、まるで井戸の底に落ちる水滴のごとく現れるカーゾンのピアノ(このたとえも個人的ですが)。それがミックスして聴けるSACDだと思います。下の写真のようにディスクは音匠仕様です。

ピアノ協奏曲第27番

第27番のほうはカーゾンも拘った曲らしく、相当にモーツァルト晩年の「諦観/慈愛/諦観/透明感」などを塗り籠め抜いた演奏に思えます。

20番の演奏もそうですが、これでも当時は発売に満足しなかったのかなあと、思ってしまいます。この演奏でも普通の27番の演奏より“こちらに伝わる度”はかなりあると思いますが。

これら演奏をSACDで手に入れられた事が嬉しいです。なんども聴いて、深いところを探ってみたいです(特に27番)。


Tower Records ▶モーツァルト: ピアノ協奏曲 第20番, 第27番/クリフォード・カーゾン

<< モルゴーア・クァルテットの新作はEL&P、「悪の教典#9」を弦楽四重奏で | main | イザベル・ファウストのブラームス録音がSACD化(3枚組) >>

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...