藤本国彦『ビートルズはここで生まれた』ディープでファン視点なビートルズ巡りの本

ビートルズはここで生まれた 聖地巡礼 from London to Liverpool/藤本国彦 著
Amazon
Tower Records
楽天市場

元CDジャーナル編集長で、現在はビートルズ関連の著作企画をしている藤本国彦『ビートルズはここで生まれた 聖地巡礼from London to Liverpool』です。本書は藤本氏と、藤本氏が名古屋で持っているビートルズ講座のメンバーの総勢20名で、ロンドンとリヴァプールに「ビートルズ・ツアー」に行った旅を綴った本です。いわゆるビートルズゆかりの地を巡るツアー。

しかしビートルズに詳しい藤本氏の企画なので、とおり一辺倒の場所ばかりではありません。むしろ普通のビートルズ・ファンでも知らないようなディープなところばかり。

読んでいて一番ディープだと思ったのはリヴァプールのピート・ベストの母親の店カスパ・コーヒー・クラブで、地下室にはデビュー前のジョンが名前をナイフで掘ったあとがあったり、ポールがペンキ塗りをした天井があったり。はるか極東の日本人たちがここまで訪れるのは珍しい。

定番とも言えるアビイ・ロードでもツアーは凝っていて、横断歩道の写真が上手く撮れるように午前中に行ったりと、全て「ビートルズのため」という、ツアー全員の覚悟が読んでいて伝わってきます。

この本を読んでいて面白いのは、ただのガイドブックではなく、藤本氏がビートルズ・ファンの視点で書いているからでしょう。掲載写真も、本人たちがポーズを取ってビートルズになりきって写っているところがミソ。そこに自分を当てはめてニンマリしちゃいます。

本書は将来ロンドンやリヴァプールでビートルズゆかりの地を訪ねたい方にはベストのガイドブックになると思います。ぜひトランクに詰めてご出発ください。既に行ったことがある人でも、ここまでディープなビートルズ巡りはしていないでしょう。

ビートルズはここで生まれた 聖地巡礼 from London to Liverpool/藤本国彦 著
Amazon
Tower Records
楽天市場

牧野良幸『オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版』が発売、旧版と比較してみました

オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版/絵と文 牧野良幸

Amazon
タワーレコード
楽天ブックス
HMV & BOOKS icon

牧野良幸著の『オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版』が今日発売になりました。

内容は旧版『オーディオ小僧の食いのこし』と同じですが(ただし追加エピソードが3点)、手に取るとカラーイラストが目を引きます。

旧版と比べて見ました。ページレイアウトは同じでも、イラストがカラーになっただけで、リアル感がかなり違うのがわかります。カセットのラベルもこのとおり。

オーディオおやじの面白い話もこのとおり。カラーだと生々しい(笑)

あと、今回の総天然色版のために書き下ろされた話の一つ、レコードの貸し借りの話です。


オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版/絵と文 牧野良幸

Amazon
タワーレコード
楽天ブックス
HMV & BOOKS icon

牧野良幸『オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版』 旧版をオールカラー増補改訂新版での発売

オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版/絵と文 牧野良幸
A5判/240ページ/オールカラー

Amazon
タワーレコード
楽天ブックス
HMV & BOOKS icon

牧野良幸の『オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版』が5月28日に発売です。本書は牧野良幸の初のオーディオ本として2009年に発刊された『オーディオ小僧の食いのこし』(共同通信社)の増補改訂新版。

2009年に発刊された『オーディオ小僧の食いのこし』は“初版 売り切り”のあと、長い間手に入らない状態でしたので、今回9年ぶりに、出版社を変え、音楽出版社より復刊されることになります。復刻にあたりモノクロページだったものを全てカラーページに改訂。オリジナルは白黒イラストだったため、牧野良幸がイラストに色をつけました。

また新たに3つの書き下ろしも追加しました。新たに書き下ろされたのは「FM誌の広告はオーディオランド」「オーディオ小僧のレコード貸し借り」「CD―Rの世界」。

本書は2001年に『FMfan』に連載、『FMfan』廃刊後は『オーディオ・ベーシック』で連載した内容をまとめた本です。昭和のオーディオブームを送った人なら分かる「あるある」の連続。今回3エピソードが加わり、カラーイラストとなったことで、より「あるある」度が増した決定版となりました。

収録内容

第1章 オーディオ事始め―― 60年代、オーディオへの目覚めと、懐かしのオーディオ
・始まりは遠い記憶のかなたから
・黒船前夜
・隣のステレオは良く見える?
・やってきた未来、FMもこんにちは
コラム 懐かしのオーディオアルバム1 ソノシートとカセットラベル

第2章 オーディオ竜宮城―― 70年代、エアチェックとレコード録音がもてなす至福の世界
・オーディオ小僧の誕生
・FM誌はオーディオ指南書
・オープンリールの世界
・エアチェックは心疲れる
・たった一度のデンスケ劇場
・カセットで胸キュン
・カセット道
・エアチェックは他流試合
・苦しくも楽しいレコード録音
・オーディオ小僧の正餐
・オーディオ小僧の竜宮城
・オーディオおやじの食いちらし
コラム 懐かしのオーディオアルバム2 ティアックとソニーのテープデッキ

第3章 オーディオ奮闘記 ―― 夢と挫折に彩られた 年代オーディオ生活と、FM誌の終焉
・FM誌の広告はオーディオランド※新規書き下ろし
・オーディオ人生相談
・オーディオハムレット
・4チャンネルのおとしまえ
・オーディオ小僧のレコード貸し借り※新規書き下ろし
・我らレコードクリーニングの囚人
・元祖デスクトップオーディオ
・普通の男の子に戻りたい
・懲りました、スピーカー作り
・FM三国志
・FM誌の終焉
コラム 懐かしのオーディオアルバム3 4チャンネルレコードとFM誌

第4章 オーディオ新世紀――デジタル時代、防音室からAVまでオーディオの世界は広がる
・ヘッドホンはお友だち
・オーディオ小僧のCD整理術
・CD―Rの世界※新規書き下ろし
・オーディオ小僧のiPod
・ネットオークションで、昔のおとしまえ、つけさせていただきます
・オメーはずっと〈7時半の男〉
・防音室を作る
・防音室三昧
・オーディオ狂騒曲
・SACDはいいっす!
・オーディオ好きが鎧を脱ぐ、マルチチャンネルかな
・オーディオ小僧のAV生活
・団地ホームシアターの悲哀
・ホームシアターへの道 ハイエンドの森の案内人たち
・オーディオは楽し

オーディオ小僧の食いのこし 総天然色版(CDジャーナルムック)絵と文 牧野良幸

Amazon
タワーレコード
楽天ブックス
HMV & BOOKS icon

牧野良幸『オーディオ小僧の食いのこし』がオールカラーになって復刊予定

牧野良幸の『オーディオ小僧の食いのこし』(上写真)が5月下旬に復刊される予定です。

『オーディオ小僧の食いのこし』は2009年に共同通信社から発刊。『FMfan』『Audio Basic』に連載された「オーディオ小僧の食いのこし」をまとめたもので、2色刷りイラスト、224ページでした。初版が売り切れたあと増刷がされませんでしたので、長い間手に入れずらく、ネットオークションでも高値がついていたことがありました。

その『オーディオ小僧の食いのこし』が【増補改訂版】という形で今回発売されます。発売は音楽出版社からで、イラストは全てカラー化され、復刊にあたって新たに3編を追加し240ページとなる予定。またカバーデザインも一新される予定とのこと。正式な発売日、価格等はまだ未定です。

『ビートルズ・ストーリー Vol.11 1972-1973』が4月23日発売、ソロ活動の充実期

Tower Records ▶ビートルズ・ストーリー Vol.11 1972-1973
Amazon ▶ビートルズ・ストーリー Vol.11 1972-1973

ビートルズの活動を年ごとに1冊にした本ですっかり馴染みとなった『ビートルズ・ストーリー』そのVol.11が4月23日に発売になります。

今回はこのシリーズで初めて1年ではなく2年単位、1972年と73年を扱います。この時期は解散後のゴタゴタから不調だったメンバーのソロ作品が、独自の道を切り開き始めた時期で大変に名作が多い時期だと思います。またビートルズにしても『赤盤』『青盤』が発売されており、かなり内容の濃い1冊になるのではないでしょうか。

デザイン集団「ヒプノシス」の全作品を収めた書籍『ヒプノシス全作品集』が発売

Tower Records ▶ヒプノシス全作品集【書籍】
Amazon ▶ヒプノシス全作品集

数々のレコード・ジャケットでお馴染みのデザイン集団「ヒプノシス」の全作品を収めた書籍が発売になります。

ヒプノシスといえば、まずはピンク・フロイドのデザインを思い浮かべますが、イエスやレッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニー、XTCなどなど、かなりのデザインを担当しております。

日本人でも松任谷由実『昨晩お会いしましょう』などがあります。この本にはヒプノシスで唯一まだ生きているオーブリー・パウエルの解説付き。

本『ビートルズ・ストーリー '71』が発売、いよいよ“元ビートルズの絶頂期”の時代へ

Tower Records ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971
Amazon ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971
楽天ブックス ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971

押し迫った年末でもビートルズの話題はことかかなく、『The Christmas Records』(7"シングルレコード)が発売されたり、『サージェント・ペパー 2017ミックス』のLPレコードが発売されたりと賑やかです。

そんななかでビートルズ関連の書籍も12月に発売になります。ほとんど季節の行事になった?(笑)、『ビートルズ・ストーリー』のVol.10。1971年のビートルズのことをまとめた本。つまり『イマジン』とか『ラム』が発売された年の“元ビートルズ”のことをまとめた本です。

この1971年から74年あたりが、“元ビートルズ”の絶頂期だったことは間違いないでしょう。リアルタイムに経験した人はおさらいがてら、若い世代の方は当時を知る意味で読んでみてはいかがでしょうか。

いいですよねえ、今はビートルズの勉強がいろいろな本でできますから。当時は何もなかったです(笑)

Tower Records ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971
Amazon ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971
楽天ブックス ▶ビートルズ・ストーリー Vol.10 1971

第3弾は80年代! 牧野良幸『僕の音盤青春記 花の東京編 1981-1991』が10月28日発売

僕の音盤青春記 花の東京編 1981−1991 /絵と文 牧野良幸

Tower Tecords
Amazon

牧野良幸の人気イラストエッセイ本『僕の音盤青春記 花の東京編 1981-1991』が10月28日に発売となります。

これは『僕の音盤青春記』『僕の音盤青春記 Part2』に続く、6年振りの第3弾で、Part2の最後から続くお話です。牧野青年が1981年に上京してからイラストレーターとして一本立ちする1991年までの10年間を描きます。

「花の東京編」とされているとおり、バブル真っ盛りの、80年代の東京を舞台としながらも、“反バブル”な牧野青年の音盤生活をお楽しみください。懐かしの80年代の音盤もさることながら、CDやVHSビデオの登場、デジタル・シンサイザーと、ハード面での進歩振りも注目です。

既刊2冊と同様、本書も『CDジャーナル』に連載したものを、イラストをカラー化し、書き下ろしも加えて大幅に加筆再構成。オールカラー、248ページ、A5版。

本書の内容(目次より)

第一章 上京/1981-1982

マイルス・デイビス『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』
チャカ・カーン「恋のハプニング」
アース・ウインド&ファイアー 「セプテンバー」
ジョン・コルトレーン『セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス』
武満徹『 武満徹〜作曲家の個展〜 コンサート・ライヴ』
マイルス・デイビス『ウィ・ウォント・マイルス』
ヤマハのステレオ(展示品の社内販売)
山下達郎『FOR YOU』
デニース・ウイリアムス『NIECY』
ディオンヌ・ワーウィック『ハートブレイカー』
『ストラヴィンスキー:「春の祭典」』カラヤン
ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」
ジョン・コルトレーン『ザ・コルトレーン・レガシー』
あみん「待つわ」
ビートルズ NHK-FMの放送
グレン・グールド『J・S・バッハ:ゴールドベルク変奏曲』
ドナルド・フェイゲン『ナイト・フライ』
オリンパス OM–10

第二章 売り込みと結婚/1983-1984

『ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」』カラヤン
エルトン・ジョン『 トゥ・ロゥ・フォー・ゼロ』
『ストラヴィンスキー:「プルチネルラ」』アバド
マイケル・ジャクソン『スリラー』
『フラッシュダンス』(オリジナル・サウンド・トラック)
カルチャー・クラブ『カラー・バイ・ナンバーズ』
マイルス・デイビス『スター・ピープル』
『ラヴェル:「ダフニスとクロエ」全曲』ブーレーズ
『ストラヴィンスキーの遺産』イゴール・ストラヴィンスキー指揮
『 浜辺のアインシュタイン』ザ・フィリップ・グラス・アンサンブル
『ストラヴィンスキー:「兵士の物語」&「結婚」』レヴァイン
ジョン・レノン&オノ・ヨーコ『ミルク・アンド・ハニー』
山下達郎『 MELODIES』
『ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」』カラヤン
『ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、シューベルト交響曲第8番「未完成」』ワルター
ジェシー・ノーマン『リヒャルト・シュトラウス:「4つの最後の歌」

第三章 輸入盤LPとCDの登場/1985

佐野元春『ELECTRIC GARDEN』
U・S・A For Africa『ウィ・アー・ザ・ワールド』
プリンス『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』
スティング『ブルー・タートルの夢』
トーキング・ヘッズ『リトル・クリーチャーズ』
ボブ・ディラン『エンパイア・バーレスク』
リサ・リサ・アンド・カルト・ジャム「テイク・ユー・ホーム」
マランツ CDプレーヤー CD–34
ジェシー・ノーマン『死と乙女、魔王〜シューベルト歌曲集』
『マーラー:「大地の歌」』ワルター
スティング、ルー・リードほか『 クルト・ワイルの世界〜星空に迷い込んだ男』
ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』
『CDジャーナル』音楽出版社
『マーラー:交響曲第5番』シノーポリ
ヘルムート・ヴァルヒャ『 J・S・バッハ:オルガン作品集』
『ヴェルディ:歌劇「リゴレット」全曲』シノーポリ
佐野元春『クリスマス・タイム・イン・ブルー 聖なる夜に口笛吹いて』

第四章 CDとビデオの普及/1986-1987

スティング『ブリング・オン・ザ・ナイト』
『ベートーヴェン:交響曲第4番』クライバー
『モーツァルト:歌劇「 魔笛」全曲』ベーム
『モーツァルト:交響曲全集第4巻』ホグウッド
『ベートーヴェン:交響曲第1番・第2番』 ホグウッド
『マーラー:交響曲第9番』 バーンスタイン
東芝製ビデオデッキ(型番不明)
Scotch EG 120
『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』
裏ビデオのVHS
エルトン・ジョン『ライヴ・イン・オーストラリア』
ザ・ビートルズ『プリーズ・プリーズ・ミー』
『モーツァルト:レクイエム』ガーディナー
東芝製CDラジカセ(型番不明)

第五章 団地で音楽とシンセサイザー/1988-1991

ソニー ウォークマン(型番不明)
『モーツァルト:「フィガロの結婚」管楽器版』ルーデル
コルグ CONCERT C–7000
ヨーヨー・マ『J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)』
山下達郎『僕の中の少年』
プリンス『バットマン』
アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウ『閃光』
エルトン・ジョン『REG‐ストライクス・バック』
エルトン・ジョン『スリーピング・ウィズ・ザ・パスト』
ヤマハ QX7
『モーツァルト:四手によるクラヴィーアのための作品集』
ローランド D–110
ヤマハ QX5FD
ローランド S–760
コルグ M1
ブラザー ピコワード(型番不明)
Macintosh Classic
牧野良幸『The Magic Flute』

各章末のコラム

その1 語られなかった女性シンガーの音盤
その2 僕のストラヴィンスキーの遺産
その3 ジャケットに使われた版画、使われなかった版画
その4 今も残るビデオテープ
その5 コルグCONCERT C–7000と楽譜

僕の音盤青春記 花の東京編 1981−1991 /絵と文 牧野良幸

Tower Tecords
Amazon

藤本国彦『ビートルズ213曲全ガイド』が増補改訂新版で発売、ピート・ベストらのインタビューも追加


Tower Records ▶増補改訂新版 ビートルズ213曲全ガイド〜 THE BEATLESONGS 213 〜
Amazon ▶増補改訂新版 ビートルズ213曲全ガイド ~ THE BEATLESONGS 213 ~

藤本国彦著の『ビートルズ213曲全ガイド』が、およそ2年半振りに増刷となります。

今回は増補改訂新版として、ピート・ベスト(ビートルズの元ドラマー)、ジャイルズ・マーティン(ジョージ・マーティンの息子)、アラン・ローズ&ガイ・マッセイ(2009年リマスター盤エンジニア)らへのインタビュー(「CDジャーナル」掲載)を24ページ追加しているとのこと。

本編は1曲1ページの構成で、ビートルズの残した213曲全曲(+準公式70曲)の解説本としてお楽しめます。

石坂敬一『我がロック革命 それはビートルズから始まった』を読みました


Tower Records ▶我がロック革命 それはビートルズから始まった/石坂敬一
Amazon ▶我がロック革命: それはビートルズから始まった

先日、石坂敬一氏の自伝本『我がロック革命 それはビートルズから始まった』を読みました。70年代にロックを聴いていた人なら誰もが知っている元東芝EMIの石坂敬一氏です。

この本は語り起こしというもので、インタビューをまとめたものです。しかし惜しくもこの本の出版をまたずに、石坂氏は昨年2016年末にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

この本を読んでみると、60年代の東芝音楽工業への入社、そして70年代初頭にビートルズの担当就任。以降のロック・アルバムの日本への広め方。非常に面白い内容ばかりでした。

SACDラボ♪♪もビートルズを聴き始めたのが1972年ですから、もろに石坂氏の「落とし子」と言える人間です。本書を読んでSACDラボ♪♪のロック小僧時代は全部石坂氏の手の内で聴かされていたのかとビックリ。

始めはビートルズの功績をまとめた小冊子、レコードを買うとくれた『ビートルズ・フォーエヴァー』でした。ビートルズ初心者にとってこの冊子は強烈でした。当時サイモン&ガーファンクルやボブ・ディラン、ストーンズにこんな冊子はなかったですからね。ビートルズ(ロック)を学術的にまとめた画期的な冊子だったと思います(うち骨格となる文章は氏が『赤盤』『青盤』にも転載)。

『狂気』『おせっかい』『原始心母』『ピアニストを撃つな!』『黄昏のレンガ路』『電気の武者』『ジョージ・ハリスン帝国』「あの娘におせっかい』……

アーティスト名を上げなくてもこれら、石坂氏がつけた邦題を見れば70年代ロックがいかに分かりやすい形で私たちの記憶に残っているか気づきます。

もしこれらの邦題がなかったら、今記憶に残る70年代ロックはもっと肉付けの薄い記憶となっていたでしょう。それだけでも石坂氏に感謝いたします。

この本にはそんな当時の石坂氏の仕事、それからジョン・レノン死後のこと、ポリグラム、ユニバーサル時代のことも書かれております。


Tower Records ▶我がロック革命 それはビートルズから始まった/石坂敬一
Amazon ▶我がロック革命: それはビートルズから始まった

 


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...